会長挨拶
諫早医師会は、1884(明治17)年に結成された北高来郡組合医会を前身とし、140年の長い歴史を持ちます。2024(令和6)年現在、開業医、勤務医合わせて約250名の会員で構成されています。
医師一人ひとりの役割は目の前にいる患者さんの生命と健康を守ることですが、医師会の役割は、地域住民の生命と健康を守ること、そのために会員の医療活動を支援することです。諌早医師会では、地域の医療、保健・公衆衛生、看護、介護のために、市や県、保健所などと密接に連携して下記のような多岐にわたる事業を行っています。医師会なしでは地域の社会保障全般が成り立たないといっても過言ではありません。
■救急医療に関する事業・・・祝休日の在宅当番医の配置、二次輪番病院の配置、こども準夜診療センターの運営、救急業務協議会、災害救護班の設置
■地域保健・公衆衛生に関する事業・・・学校保健、学校医の配置、学校健診・検診(心臓・腎臓)、結核肺がん検診、各種ワクチン事業、新型コロナ/インフルエンザ流行調査、産業医研修会、地域産業保健センターの運営、健康教育、各種講演会活動
■看護職員の養成事業・・・諫早医師会立長崎県央看護学校の運営
■介護関係の事業・・・介護認定審査会委員の配置、ケアセンターたんぽぽ(訪問看護・居宅介護支援・訪問介護)の運営、北部地域包括支援センターの運営、在宅医療・介護連携支援センターの運営
■福祉関係の事業・・・諫早市健康福祉審議会をはじめとする各種協議会への委員の配置
現在地域社会が直面している最大の問題は、少子高齢化・人口減少・人材不足です。看護師不足が深刻化する中、諫早医師会の運営する県央看護学校では、これまで准看護師課程と看護師2年課程定時制で行っていた看護職員養成を、より志願者の多い看護師3年課程全日制に転換しました。地域で活躍する看護職員の養成を続けることが医師会の責務の一つと考えています。
また救急医療においては、超高齢社会の到来や社会の成熟化にともなってその需要・利用は増える一方です。救急隊の出動回数も 年々増加し、そのため救急医療を担う医療機関の医師らの過重労働や疲弊が問題となっています。とくに小児科領域においては小児科医師の減少ならびに高齢化が著しく、これまでのような形での 小児救急医療の維持が 困難になりつつあります。このような救急医療の逼迫を受けて、諫早医師会では小児科を含む救急体制の見直し・再編を最優先の課題と位置付けています。
諫早市・県央地域の皆様におかれましては、こうした状況をお汲み取りいただき、診療時間内の受診と救急車の適正利用をお心がけいただくとともに、24時間対応の救急医療電話相談(成人は #7119、小児は #8000)をご活用ください。
今後とも諫早医師会の活動に御理解、御協力をよろしくお願い申し上げます。
令和6年5月
一般社団法人諫早医師会
会 長 満 岡 渉
※日本医師会綱領
日本医師会は、医師としての高い倫理観と使命感を礎に、人間の尊厳が大切にされる社会の実現を目指します。
(1)日本医師会は、国民の生涯にわたる健康で文化的な明るい生活を支えます。
(2)日本医師会は、国民とともに、安全・安心な医療体制を築きます。
(3)日本医師会は、医学・医療の発展と質の向上に寄与します。
日本医師会は、医師としての高い倫理観と使命感を礎に、人間の尊厳が大切にされる社会の実現を目指します。
(1)日本医師会は、国民の生涯にわたる健康で文化的な明るい生活を支えます。
(2)日本医師会は、国民とともに、安全・安心な医療体制を築きます。
(3)日本医師会は、医学・医療の発展と質の向上に寄与します。